なななのゆるゆる翻訳

自分が翻訳したいと思った歌詞・本だけをゆるく訳してます。

山荷葉 和訳 3.늘 그 자리에

早朝、彼女の目が自然に覚めた。

昨晩インタビューした歌手によって1日の終わりを完成させたおかげだろうか。別れと共に訪れた不眠症で悩んだ彼女だったが、昨晩は違く眠りについたのだった。

 

’大丈夫な方法だね。1日を終える意識だということなのかな?’

 

どれくらいぶりに迎えたさっぱりした朝だろうか。さらに今日は久しぶりの休暇なのだった。この朝の余裕を満喫したくなった女は何十分かベッドで寝っ転がった。

 

’お腹すいた。久しぶりに朝食というものをちょっと食べてみようか?’

 

伸びをして起きて台所に向かった女は冷蔵庫を開けた。しかし普段家で米びつをチェックしないので、冷蔵庫の中はがらんとした彼女の身の上と似た状況だった。そうかといってデリバリーフードを注文して食べるには今日この朝があまりにもさっぱりしていた。

 

’まあシリアルでも食べようか。それくらいはあるから。’

 

女は軽くシリアルを器に加えて千金のような休日をどのように送ろうかじっくり考えた。今日のように自らを慰めるのにぴったりな良い日は1年に何日もないから。必ず充実して過ごさなければならない。

 

’久しぶりに大掃除でもしてみようか?’

 

確実に女は体も心も疲れていた。そんな彼女に必要なのは日常の換気だった。そして掃除は考えをなくすのにも、整理するのにもぴったりな良い家事だった。溜まった皿洗いをして積もっていた洗濯物を洗濯機で回し布団払いに風呂掃除まで。午後遅くになるほど、額に汗までポツポツ浮かべるほど掃除に熱中した彼女は最後に書斎を整理し始めた。

 

どれくらいか後、彼女は綺麗になった机の上を嬉しそうに見つめた。ついでに机の引き出しの中まで整理し始めた彼女は最後の引き出しに向かって手を伸ばした。

 

なぜこうなのか。

完璧な休日を作れていたのに余裕に心酔したあまり、禁断の引き出しを開けてしまった。

しまった、と思ったが既に遅かった。体は考えるより早かった。

 

あまりにも近いところに彼の痕跡が残っていた。

そしてその痕跡は完璧な日を妬むかのように、彼を消そうとする彼女の努力を嘲笑うかのように、彼女を一口で飲み込む準備をしていた。

 

’……ここに置いてたんだ。’

 

引き出しの中には別れた彼と一緒に明るく笑って撮った写真とか、彼がプレゼントしたオルゴールとか、南米に旅行に行ってきて買ったつまらない装飾品のような、一時彼と彼女が火のように愛していた時の証拠がそのまま残っていた。

彼がそこにいた。

 

もう存在の意味を失くしてしまった物たちをじっと見つめた女は、決心をしたように手を動かし始めた。これ以上少しの魅力も残っていないことを自らに念を押すように、彼女はその痕跡を手当たり次第引き出してゴミ箱に沈めた。そうした中黄色の手紙の封筒が目に入ってきた。それは彼が書いてくれたりしたラブレター。意味なく平凡な日もロマンティックにしてくれた彼の手紙だった。そのまま捨てるか少し躊躇っていたが、いつの間にか手は手紙の用紙を開いていた。

 

 

あなたへ

 

お久し振りです。

以前は手紙をよく受け渡していたようなのに、最近はSNSだなんだってあえて長い文章を残さなくても軽く気持ちを伝えられるようになったから、世界は本当に楽になったでしょう?

 

それほど僕たちは少し鈍くなったようですが、まあどうでしょう。

時々こうやって長い文でお互いの気持ちをくすぐることができるので、それならいいでしょう。

 

どのように過ごしていますか?

毎日のように会う僕たちだけど一度くらい聞いてみたかったです。

’元気だろうか’という見当であなたを留めておくには

僕の探究心の炎は終わることもなく広がって僕を熱病に悩ませようとします。

 

だから早く返事してください。

日常の一瞬一瞬を鈴に集めて僕を濡らしてください。

僕の熱病をあなたが鎮めてください。

もちろんその幸せな熱病に苦しむのもいいけど、

涼しくて暖かく濡れて入るあなたとの時間もいつでも歓迎します。

 

僕たちはお互いが大切だと思うけど、

慣れてしまったのか鈍くなったのか、時々望まない傷を途方もなくするでしょう。

もしかして僕が与えた傷が癒えないことはないでしょうか?

それならごめんなさい。気づくことができなくて。だから早く僕に見せてください。

僕が与えた傷なら僕だけが治すことができるから恥ずかしがらなくてもいいです。

 

恋愛をする人々は皆そうでしょう。

お互いの傷跡を見つめて痛がるでしょう。

それでも僕が悲しむかなと傷跡を隠さないでほしいです。

それさえも僕たちの一部で思い出で愛の証拠です。

 

もしすぐ傷を全部見せるのがバツが悪かったら僕をぎゅっと抱きしめてください。

傷を見ることができなくても肌で感じられるように僕は完全にあなたをわかりたくて、

あなたもそうだと信じています。

 

僕たちは長い時間を共にしてこれからもっと長い時間を過ごすでしょう。

答えてください。あなたも僕と同じ気持ちだと。

 

あなたを愛してるという言葉を長くも書き綴りましたね。

 

そうです。僕はあなたが僕に読んでくれた詩の一句のように

あなたが必要です。

 

 

 

追伸

まさに僕の気持ちのような歌詞があるので一緒に送ります。

明日は手を繋いでこの歌を一緒に聴きましょう。

 

 

女は彼の手紙を読んで窓の外を見つめた。

完璧な休日の日は卑怯にも姿を消し、憂鬱な夜の月が黒い雲の後ろで首を出していた。

 

’クソロマンティスト。’

 

実は女は男のそういう面が好きだった。

現実に住んでいないような彼のロマンティックな姿は、男が持っていた数多くの魅力の中でも一番輝くものだった。

 

”無理やり泣かないでください。”

 

彼の声が聞こえるようだった。

 

彼女は泣いていた。