山荷葉 和訳 9.미안해
最近になって男は酒を飲む日が頻繁になった。
彼は恋しさの二日酔いに陥りじたばたしていた。別れを誰が先に伝えたのか、その後に時間がどのくらい流れたのかそんなことはもうこれ以上重要ではなかった。重要なのは’僕ら’だった2人が今では’他人’になったということだ。別れた後男と女はお互いに出会う5年前の関係に完全に戻っていった。少なくとも彼が感じるにはそうだった。
それなら彼が陥ってしまった恋しさの正体はなんだろうか?
その恋しさはそこまで酸化させられなかった愛のカスなどではなかった。ただ予想しなかった寂しさと彼女に向けた申し訳なさ、そして彼女を情熱的に愛した時の自分に対する郷愁だった。男は時々恋しさが溢れる時ならすぐにでも女を訪ねて行って以前の自分を取り戻したいとして泣き叫ぶしかないようだった。しかし男はそんな自分勝手な行動で彼女にまた傷を与えたくも、無駄な誤解を生みたくもなかったので習慣のように日記を開いた。
そして数年間ペンをなじませてくれた彼女を思い出した。
努力しなくても僕たちは既にそこまで遠ざかった関係。
僕は誰より君に対して遅くわかるようになって
さらに知らずに過ぎて行ってもきまり悪さのない仲になった。
永遠だと思っていた僕たちの別れを実感した日。
空が2つに割れると思った。
地面が沈下すると思った。
2つに割れた空の間に入って
ゆっくり沈下した地面に押し込まれ
一生君を恋しく思うと思った。
君も僕を愛することはなくても
僕に向けた恨みと惜しさは一生握っていくと思った。
僕も本当に
余計な心配を尽くすよ。
君との時間が浮かぶ時はこれ以上考えないよう
さらにそれらを憎もうと努力した。
訳もなく君からもらった罪のない本を一枚一枚取り外して
贈れなかったプレゼントを捨てようとした。
どうしても捨てられなくて鏡の後ろに隠しておいたけど。
それでも未練が残って、
一緒だった時は面倒だといってはめなかった指輪も今になって取り出してはめたりした。
僕も本当に
余計な仕草を尽くすよ。
努力しなくても君は既にそこまで遠ざかったのに。
むしろあの時もっとそばにおいておけば。もっと考えれば。
もっと苦しんで無気力になればよかった。
別れの言葉も君に譲ればよかった。
僕も本当に
余計な後悔を尽くすよ。
文を書き下ろした男はついペンを投げて机の上に無造作に伏せた。明らかに彼はこれ以上彼女を愛していなかった。それなのに沼に陥ったかのようにもがくほど光が届かないより暗いところに彼を引き摺り下ろす、抜け出せないこの感情はなんだろうか。
静かな彼の家には何日間も同じ曲だけ流れていた。