なななのゆるゆる翻訳

自分が翻訳したいと思った歌詞・本だけをゆるく訳してます。

死にたいけどトッポッキは食べたい 付録:憂鬱の純機能【夢】

 過去に長くとどまる夢を見た。母と姉と私が出てきた。もっと多くの人が出てきたが思い出せない。母の若い姿を記録したくてカメラを持ったがレンズの中には映らなかった。過去は既に過ぎ去ったから、私たちは実在しないある空間にしばらくとどまっているだけですぐに消え去るから、カメラに移すことはできないと感じた。

 しかし私たちは楽しかった。今を記録することも記憶することもできないが、過去のある時点に一緒に集まっていることがうれしかったのだろうか。不思議な風景ではあった。幼い私と姉、しわ一つない母。これを書いた当時も夢は少しずつ記憶を消すのでこれ以上思い出せない。母の若く白い顔をもう一度見たい。悲しく美しい夢だった。